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弓の毛替えのポイント

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弓の毛替えは最低でも一年に一回は必要です。
これは全く弾かなくても、と思うべきです。
それは弓の毛は天然素材(馬のしっぽ)であるため、劣化するからです。

毛替えをしてもらったら確認すべきは、
・毛の長さ
・毛の張り具合の均一さ
・毛の量
といったところになると思います。

毛の量は見たままですが、毛の長さと毛の張り具合は一番緩めた状態で見るとよくわかります。
緩めたときに、テンションのかかり方が毛によってばらつきがある(極端に長いのがある)と、その職人の腕は疑ったほうがいいです。
ただし、若い方なら長い目で見てあげましょう。
私も、以前新人の方にあたったことがありましたが、2年もするとベテランとそん色ないレベルに上達します。

毛の長さは、弓によって張り具合の最適値が異なる場合ももしかしたらあるかもしれませんが、基本は最も短くするのが最適と思います。
この時、弓のバランスが最適になります。
毛の長さは、毛がたるまないぎりぎりのテンションにしたとき、皮に対するフロッグの位置を見ます。
この時、部屋の温湿度によっても影響しますので、普段の環境であることを確認します(湿度が高すぎないこと)。
これが1㎜以内なら許容範囲、というのが私の意見。
また、毛替え直後は毛が湿っている場合もあるので、この時もよく乾いてから(1~2時間の自然乾燥後)確認します。
毛替えをするときに毛を濡らして張るそうです。
(乾くことで縮むことを利用してテンションをかける。)

写真は今回の毛替えの結果。
長さはいまいち。