クラシックとアマオケなブログ

クラシック音楽と何か

オーケストラの弦楽器の配置

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個人的経験に基づく弦楽器配置と注意点

弦楽器の配置というのは明確な決まりが必ずしもない。
2nd Violinが下手内側だったり、上手外側だったりも含めて、何プルトまでいったら折り返すのか(1st Violin)なども含めて。

そこで、私が個人的な経験に基づく基本的な配置と注意点をまとめてみた。
ほとんどが大学オケで学んだことです。
例として12型(1st violinが12人)の図を作りました。
下手側から1st 、2nd、Viola、Celloという想定です。

・1st Violinはだいたい1つ以上のプルトを折り返す。
ただし2nd Violinの後ろに、打楽器やハープなどが来るときはこの限りではない。

・指揮者やソリストの通路を明けておく
最近は1st Violinと2nd Violinの間を通っていただくのが主流のようです。
このと両Violinの1プル2プルのひとは、ヒトが通るときだけ、譜面台や椅子を避けることが必要な場合がある、忘れないで。
しかし、舞台が広い場合は1st Violinの前を通ってもらってもよい。

・トッププルトの席は円形というより四角
こうすることで、内側の2nd Violin と Viola(またCello)が正面を向くことで音が前に飛ぶ。またトップ同士のコンタクトも取りやすくなる。

・外側パートは少しずつ内側に入るようにする
前方への視界を確保するため。

・指揮者を挟む外側のトップ同士のコンタクトはどちらにするかあらかじめ決めておく
指揮者の後ろか前か。本番当日になって悩みがち。

・パート内の席順はトップの好み
「基本は技術力の高い人から前から」であるが、教育目的で実力の違う人を意図的にプルトに組み合わせたりする。
弦楽器にも上弾き・下弾きというのもあるので、Divが重要なときはこういったことも考慮しますが、私の場合は上下が均一になるように配置します。
マーラーなんかだと、前半分と後ろ半分みたいな分け方の指示もあった気がするし、エルガー交響曲には「ラストデスク」といって、最後尾のプルトのSoliがある。
末席の団員がソロを弾く!? エルガー「交響曲第1番」について | バイオリンの、はじめかた
ラストデスクについては、私はこの曲は経験がないですが、私がトップならこのSoliを特別視した配置にすべきではないと考えている
(諸説あるかもしれないが、これはエルガーがいつも末席の人のために書いたSoliであるから)。