Rode caprice No.24
この曲は何か荘厳というか、悪魔的な雰囲気のある曲だと思う。
全体としてはニ短調であるが、嬰ハ短調や嬰ト短調、といった♯系の単調が要所で出てくるためかと思う。
序奏はゆっくりとしたテンポで西洋の石造りの教会がイメージされる。
西洋の協会は演奏会や録音でも使われることもあるが、大方が響きが潤沢すぎて所謂「お風呂場」である。
しかしながらこの曲は全体としてそのような場所で演奏されることがイメージさてて作曲さてたのではないかと思う。
全体を通してアルペジオのしかもM7のものが多用されていて、これがお風呂場で演奏すると残響により和音となることが期待されている。
このような残響による和音と♯系の短調が独特の雰囲気を作っている。
また後半は4小節ごとのフレーズとなるがその後半2小節が少しずらされた転調をしている。
これが不穏な雰囲気を作り出していたりする。
全体として短調であるのに、序奏の終わりは長調の和音であり、曲の終わり2小節も長調である。
これはバロックの風習というか、短調の曲でも短調で終わるのは何か変だ、と考えられて最後だけは長調でおわる、ということがよくあったのだが、これに沿っているように思う。